キッドさん追悼 初代虎「タイガーマスクがあるのはダイナマイト・キッドのおかげ」
「プロレス・リアルジャパン」(6日、後楽園ホール)
リアルジャパンを主宰する初代タイガーマスクのライバルとして知られた英国出身のプロレスラーで、5日に60歳で死去したダイナマイト・キッドさん(本名トーマス・ビリントン)の追悼セレモニーが行われた。
リング上でキッドさんの遺影を持った初代タイガーマスクは、生みの親である新間寿氏、出場全選手と10カウントゴングとともに黙とう。デビュー戦の相手で、幾多の名勝負でファンを熱狂させたキッドさんとの別れに、「昭和56年4月23日(デビュー戦の日)、劇的な出会いがありました。私の鼻をへし折ってくれた。今まで最高にすばらしいライバルでした。タイガーマスクがあるのはダイナマイト・キッドのおかげです」とメッセージを送った。
リングを降りると、「泣きそうになったんですけど、(キッドさんの魂が)必ずこの場に来てくれていると思います」としんみり。死去の知らせはキッドさんの弟から団体に来たとのことで、「覚悟はしていましたけど、走馬灯のように過去の試合を思い出しましたね、デビュー戦とかニューヨークでの試合…。大変なショックでした」と心境を語った。