“ハイテク”ロマチェンコがライト級2団体統一 マイキーとの頂上決戦へ意欲

 「ボクシング・WBA・WBO世界ライト級王座統一戦」(8日、ニューヨーク)

 世界ライト級の2団体王座統一戦が8日(日本時間9日)、米国ニューヨーク、マディソン・スクエア・ガーデンのHuluシアターで開催され、WBA世界同級王者のワシル・ロマチェンコ(30)=ウクライナ=が3-0(117-109×2、119-107)の判定でWBO世界同級王者のホセ・ペドラサ(29)=プエルトリコ=に勝利し、王座を統一した。

 今年5月にホルヘ・リナレス(帝拳・ベネズエラ)を10回TKOで破り、3階級制覇を達成したロマチェンコ。圧倒的な技術とスピードでパウンド・フォー・パウンドのトップに数えられる“Hi-Tech(高性能)”がライト級での初防衛戦に臨んだ。

 身長、リーチで下回るロマチェンコは前半、ペドラサの距離をキープするスタイルを崩しきれず、左まぶたをカットするなど少々苦戦した。それでも距離を詰めて高速連打を繰り出しながら、突破口を見いだす。迎えた11回、顔面にガードを集中させたところでボディーショットを放ち、2度ダウンを奪う。ペドラサの粘りに判定に持ち込まれたが、大差で王座を統一した。

 ライト級での2戦目を終えてロマチェンコは「あと2本(WBC、IBF)ベルトがある。来年には統一したい」とWBC・IBF世界同級王者のマイキー・ガルシア(米国)とのライト級頂上決戦に意欲を見せた。

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