「プロレス・新日本」（９日、岩手産業文化センター・アピオ）

　ＮＥＶＥＲ無差別級選手権試合が行われ、挑戦者の飯伏幸太が王者の後藤洋央紀を破り、同王座の初奪取に成功。この日に行われた同王座ナンバーワン・コンテンダー決定戦でタイチを破ったウィル・オスプレイと来年１月４日の東京ドーム大会で初防衛戦を行うことが決定的となった。

　飯伏は後藤の荒武者殺法に対し、得意の三角飛び式ケブラーダを繰り出すなど驚異的な身体能力で応戦。終盤は両者が腕をつかんで頭突きを打ち合う激しい攻防となり、最後は飯伏が必殺のカミゴェをたたき込んで葬った。

　そして、試合後はオスプレイが登場。「オレはこのときを待っていた。ドリームマッチが実現する。オレはレッスルキングダム１４（東京ドーム大会）でお前のＮＥＶＥＲ無差別級王座に挑戦する」と新王者になった飯伏にアピールすると、両者は笑顔で握手を交わした。

　後藤の挑戦者指名を拒否し続け、後藤があきらめたところで受諾した飯伏は「約束通り、獲りました。約束してないですか？してます。試合が決まったからには絶対にベルトを獲ると言い続けてきたので、その通りＮＥＶＥＲのベルトを獲りました。ベルトもそうですけど、あの流れで後藤さんとやれたのが一番うれしい」と充実の表情を浮かべた。

　そして、オスプレイ戦が決まれば初の一騎打ちとなる。オスプレイは自身と同じく華麗な空中殺法を得意としており、「楽しみですね。お互いに体格も同じぐらいなので。オスプレイは１０年ぐらい前の自分を見ている感じ。だから昔に戻れるかな」と対戦を歓迎した。