オメガ&飯伏、超絶バトルで棚橋&オスプレイ撃破「今日みたいな試合が正しい」

 「プロレス・新日本」(15日、後楽園ホール)

 来年1月4日・東京ドーム大会で棚橋弘至の挑戦を受けるIWGPヘビー級王者ケニー・オメガとウィル・オスプレイの挑戦を受けるNEVER無差別級王者の飯伏幸太のタッグが最後のダブル前哨戦かつ新日本の今年最後の試合を制した。

 トップレベルの4人による戦いはファンを熱狂させる大激戦に発展。オメガと飯伏は三角飛び式ケブラーダの同時発射などを披露すれば、棚橋はスリングブレイド、ドラゴンスクリュー、串刺しドロップキックなどを繰り出し、オスプレイも驚異的な跳躍力を生かしたシューティングスタープレスを放つなど、大技が次々に飛び出した。

 戦いは進むにつれてさらに激化。オスプレイに飯伏がシットダウン式ラストライド、オメガがダブルアームパイルドライバーとVトリガーをたたみ掛けても3カウントは奪えず。棚橋とオスプレイもダルマ式原爆固めをダブルで繰り出すも決めきれなかった。

 そして終盤、オスプレイのオスカッターを飯伏がつかまえ、オメガとの合体式片翼の天使でたたきつけるもカウント2・9。ならばと、オメガと飯伏は必殺のゴールデン☆トリガーを発射して28分超の戦いにピリオド。今年の最後を飾るにふさわしい死力を尽くしたハイレベルな攻防に、熱狂したファンから惜しみない拍手と声援が送られた。

 試合後はオメガがマイクを持つと、“イデオロギー闘争”を繰り広げている棚橋が今年のプロレス大賞MVPを受賞したこともあってか、「最近気づいているよ。私は思っていたほど人気じゃなかったんですね。オレの考え方は正しいかと思ったんですけど、もちろん、タナ(棚橋)の考え方も正しくないと思っているんですけど、もしかしたら2人とも間違っているかも知れない」と自虐的なコメント。だが、「本当の一番いいスタイルは試合は今日みたいな試合。すべてをかけて全力で、楽しんで試合をやるのが正しいんじゃないですかね」と充実感をにじませながら訴え、「棚橋さん、お前のこと、まだ別に好きじゃないです。だから、東京ドームで悪いことしちゃうかも知れないね」と挑発することも忘れなかった。

 続けて、「そろそろクリスマスですね。もしかしたら歌った方がいいかも知れない」と話し、低音の美声で「ホワイトクリスマス」を熱唱すると、場内に雪が降る演出がスタート。ファンからはやんやの喝采が送られた。

 そして、飯伏もマイクを受けると、「今日の試合で、オスプレイと自分の試合は絶対いい試合になる。いい試合をした上で、また(来年)1月5日(の後楽園ホール大会)、帰ってきたいと思います」と勝利を宣言した。

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