“アホの坂本”になっても世界王者 大阪市大院生“理系ボクサー”王座奪取誓う
「ボクシング・IBF世界フライ級タイトルマッチ」(31日、マカオ)
大みそかに世界初挑戦する大阪市立大大学院生の坂本真宏(27)=六島=が18日、大阪市内の所属ジムで練習を公開し、フィリピン人選手と2ラウンドのスパーリングを行った。左ボディーを軸に上下の打ち分けなどを確認。「王者は手数が多いので、見栄えで負けないように打ち合いたい」と気合を入れた。
「全てにおいてレベルアップしている」と同ジムの枝川会長も急成長に太鼓判を押す。「昔は打たれて“アホ”になるのを嫌がっていたが、今は打たれてもいいと思ってやっている」と坂本の変化を指摘。武市トレーナーに「物忘れが激しくなった」と畳み掛けられた坂本は「医学の進歩に期待します」と冗談めかしたが、“理系ボクサー”は“アホ”になっても世界王者の称号を欲している。
リミット(50・8キロ)まで残り5キロで「以前に比べて早く落ちている」と減量も順調。「多くの方からご支援をいただいて身が引き締まる思い。何としてもベルトを取って帰りたい」と充実感を漂わせ、王座奪取を誓った。