比嘉大吾に勝利のロサレスが英国でまさかの陥落 V2ならず

 「ボクシング・WBC世界フライ級タイトルマッチ」(22日、ロンドン)

 WBC世界フライ級タイトルマッチが22日(日本時間23日)、英国ロンドンのO2アリーナで開催され、王者のクリストファー・ロサレス(24)=ニカラグア=が0-3(110-118、111-117、112-116)の判定で、挑戦者の同級13位チャーリー・エドワーズ(25)=英国=に敗れ、2度目の防衛に失敗した。

 日本でもおなじみのロサレスがまさかの王座陥落となった。ロサレスは4月に横浜で比嘉大吾(白井・具志堅スポーツ)に挑戦するため来日。比嘉が試合前日の公式計量で体重超過により失格となり王座をはく奪されたため、試合はロサレスが勝った場合のみ新王者誕生という変則ルールで開催された。その試合でロサレスは、動きの重い比嘉にテンポの良い攻撃を展開。比嘉陣営の棄権により9回TKOで王座を獲得した。

 ロサレスは、8月には英国・ベルファストで北京、ロンドン五輪2大会連続銅メダリストのパディ・バーンズ(英国)の挑戦を受け、4回KOで初防衛に成功。充実期にあるかと思われた中での下位ランカーとの防衛戦だった。

 今回も敵地での防衛戦となったロサレス。序盤積極的に攻めたが、ガードが固く、丁寧にパンチを返すエドワーズを崩せない。中盤にボディー攻撃でリズムをつかみかけたが、後半はエドワーズのワンツーを浴びるなどポイントを失った。終了のゴングとともに両手を大きく挙げて勝利をアピールした挑戦者をジャッジ3人とも支持した。

 ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)に10回TKO負けした16年9月のIBF世界同級王座戦以来、2度目の世界挑戦で王座を獲得したエドワーズは15戦14勝(6KO)1敗。ロサレスは32戦28勝(19KO)4敗となった。

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