WAVE・大畠美咲、仰天の戴冠で引退

 「プロレス・WAVE」(29日、後楽園ホール)

 大畠美咲(29)が仰天の戴冠引退劇をやってのけた。アビッド・リバルを組むパートナーでレジーナ王者の水波綾(30)にタイトル決闘を挑んだラスト舞台は、4連発を含む9発目のスカイブルースープレックスを決めて第13代王者に返り咲いた。

 19分40秒の集大成の戦い。王者のまま引退するケースはあるが、引退マッチでの王座獲得は異例だ。6カ月ぶり3度目の戴冠で12年間皆勤のリング生活を締めくくると、会場を埋めた1137人の観衆から「大畠コール」が沸き起こった。

 引きこもりから脱却しようとリングに挑戦。セレモニーでは「邪魔にならないように練習していたら、引退試合でこんな素敵な風景を見られる選手になれました」と、切り出した。

 この日の試合は父俊宏さん(63)、母和美さん(55)も見守った。「ケガをしなかったのは骨太に生んでくれた両親のお陰。美咲という名前は好きではなかったが、リングに美しく咲くために付けられたと思えるようになった」と、感謝した。

 会場には師匠の吉田万里子、盟友の松本浩代、クローズのMIO(紫雷美央)、藤本つかさにヤッペーマン1&2号と、OGを含むたくさんの仲間が駆けつけた。

 ベルトを肩にかけて10ゴングを聞いた。5月に結婚し、30歳直前に最強の人妻レスラーとして引退。「ベルトを取れて理想通り。全盛期を証明できたし、楽しく喜び合って終えられた」と言う。1カ月は専業主婦として「休みたい」そうだが、夫の大石真翔(39)=DDT=は「家庭におさまるタマじゃないから何か始めるでしょう」と話した。

 WAVEは今大会を最後に来年3月まで活動を休止。4月1日の新木場大会から新社長として指揮を執る桜花由美は「私なりのWAVEを見せたい」と、再起動を宣言した。5月5日に後楽園ホールで第11回波女決定リーグ戦を開幕させ、8月12日にも後楽園大会を開催する。

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