拳四朗、大差判定でV5 年末世界戦ラッシュの先陣飾るもKO逃し「素直に喜べない」

防衛に成功し、美女に囲まれ笑顔を見せる拳四朗=東京都大田区総合体育館
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 「ボクシング・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ」(30日、大田区総合体育館)

 王者・拳四朗(26)=BMB=が3-0(120-108、119-109×2)の大差判定で、同級7位のサウル・フアレス(28)=メキシコ=を退け、昨年5月に獲得した王座の5度目の防衛に成功した。

 ちょうど1年前、昨年12月30日のヒルベルト・ペドロサ(パナマ)戦から3連続KO中の拳四朗。充実の王者は的確にジャブを当てて、4回終了時の公開採点では39-37、40-36×2でリード。8回終了時には79-73×2、80-72と差を広げた。試合前から「KOしたい」と語っていたとおり、中盤以降も何度もラッシュで相手を追い詰めたが、倒しきれなかった。

 この日から大みそかにかけて日本選手が出場する世界戦が2日間で6試合予定されている。その先陣を切ってリングに上がった拳四朗。試合後はトレードマークのダブルピースサインで笑顔を咲かせながらも、目標のKOを果たせず「ジャブがあまり当たらず相手に合わせすぎた。反省点が残り、素直に喜べない」と本音も。それでも「来年につなげられればいい」と、2018年を3連勝で締めくくった。

 拳四朗の通算戦績は15戦15勝(8KO)。フアレスは35戦24勝(13KO)9敗2分け。

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