伊藤雅雪V1「井上尚弥君みたいなスペシャルな選手にはなれないが、僕にはハートがある」

タイトルを防衛し、大きくバンザイする伊藤雅雪=東京・大田区総合体育館
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 「ボクシング・WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ」(30日、大田区総合体育館)

 トリプル世界戦のメインイベントでWBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチが行われ、王者・伊藤雅雪(27)が7回2分11秒TKOで同級1位・エフゲニー・チュプラコフ(28)=ロシア=を下し、初防衛に成功した。

 7月に米国フロリダ州での王座決定戦で、クリストファー・ディアス(プエルトリコ)に判定勝ちし、世界初挑戦で王座を獲得した伊藤。凱旋防衛戦はトリプル世界戦のメインを用意され、迎えた無敗の指名挑戦者を圧倒した。伊藤のリング上での勝利者インタビューは以下の通り。

 -米国と日本ではまた少し違うと思うが、今の気持ちは。

 「うれしいです。年の瀬にこんなにたくさんの方に来ていただいて。アメリカで取った時も皆さん喜んでくれたんですが、日本で凱旋して、皆さんの前でまたベルトを巻いている姿を見せることができてうれしいです。本当にありがとうございました」

 -入場時には笑顔も見えた。

 「正直怖い気持ちもずっとあったんですけど。チームがラテン系で『リラックスしていこうぜ』と。『公園でやったってどこでやってもお前のやることは同じなんだから』と言われて。リラックスしてできたんで良かったと思います」

 -日本中に伊藤雅雪の名が知れ渡った。

 「来年もっともっと大きな試合、強い選手、誰とでも僕は戦っていきます。僕には一撃必殺みたいなパンチもないですし、井上尚弥君みたいなスペシャルな選手にはまだまだなれないですが、ハートがあるんで。そういった気持ちを皆さんにどんどん見せていって、僕にしかできないチャンピオンになっていきたいと思います。2019年も応援よろしくお願いします」

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