那須川天心1回TKO負けに号泣 試合後にはメイウェザーからメッセージ

フロイド・メイウェザーの強烈なパンチにダウンを奪われる那須川天心(奥)
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 「RIZIN.14」(31日、さいたまスーパーアリーナ)

 メインイベントのスペシャルエキシビションマッチに登場したボクシング元世界5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(41)=米国=が3度のダウンを奪う1回2分19秒TKOで、キックボクシングRISEフェザー級王者の“神童”那須川天心(20)=TARGET=を圧倒した。

 「判定なし、KO決着あり」のエキシビションマッチにKOを約束してリングに上がった那須川だったが、結果は残酷だった。

 開始からガードを下げてにやついていたメイウェザーに50秒過ぎに鋭い左ストレートを当てたが、50戦全勝(27KO)の“最強の男”をこれで本気にさせる。

 一気に圧力を強めたメイウェザーは1分10秒に左フックを側頭部に決めて先制のダウン。何が起こったか分からないような表情を浮かべた那須川に対し、容赦なく攻め込み、右ボディーからの右フックで痛烈なダウンを追加。3度目のダウンは左フック。ふらつく那須川のダメージを深刻と見たレフェリーが試合を止めた。

 体重差4・6キロ。メイウェザーに有利なルールでの対戦とはいえ、勝負にならなかった。これまで33連勝、負けを知らない“神童”がボクシングの“本物”に現実を見せつけられた。試合後、那須川はリング上でメイウェザーに健闘をたたえられると号泣。控室に戻っても涙は止まらなかった。

 那須川に何と声をかけたのかと問われたメイウェザーは「素晴らしい格闘家であることを忘れずに、誇りを持って、頭を高く保って今後も歩んでいって欲しいと伝えた。世界中の皆さんがテンシンを応援してくれることを願っています」と話した。

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