内藤哲也 ジェリコ撃破でIC王座奪還 ベルト奇襲攻撃から完璧デスティーノ
「プロレス・新日本」(4日、東京ドーム)
IWGPインターコンチネンタル選手権が行われ、挑戦者の内藤哲也(36)が王者クリス・ジェリコ(48)を22分35秒デスティーノからの片エビ固めで撃破し、王者に返り咲いた。
ノーDQマッチ(反則裁定なし)で行われ、序盤は百戦錬磨のジェリコが持ち出した竹刀やパイプ椅子などの凶器攻撃でペースを握られた。
2度目となる相手の必殺技ウォールズ・オブ・ジェリコ(逆エビ固め)を竹刀攻撃で返すと、内藤も反撃開始。終盤はジェリコのベルト攻撃をかわすと、ランニング式のデスティーノを決めた。さらに、逆にベルトを持って相手の顔面にたたきつけると、最後は完璧なデスティーノを突き刺して3カウントを奪った。
かつては団体内のタイトル乱立による権威低下を嘆き、封印すら提案したこともあるインターコンチのベルトが今回は味方になった。「散々要らないって言ってたベルトだけど、またこのインターコンチネンタル王座から近づいてきたかな。今回はあのジェリコからベルトを奪うという目的があったにせよ、相変わらずこのベルトは俺のことが好きだね。どれだけ投げられても、割られても、破壊されようとも、やっぱり俺に愛着があるのかな。最後はこのベルトにも助けられたしね。たたきがいがありましたよ」と話した。
さらに「2019年、内藤哲也がかつて必要がないと言ったこのIWGPインターコンチネンタル王座を次はどのように扱うか。封印しようとして失敗し、破壊しようとして失敗し、じゃあ次は何だと思いますか?」といたずらっぽく笑ったが、「その答えを今言ったところでどうせ皆さん大きく扱ってくれないでしょ。結局ダブルメインイベントとはいえ、次(オメガ対棚橋のIWGPヘビー級選手権)がメインだからね」と、けむに巻いた。
「答えが知りたい人は俺に電話してよ。まあ、かけたところで俺が出るか出ないか、答えはもちろん。トランキーロ!あっせんなよ」と決めぜりふを言い残し、会場を後にした。制御不能な1年がまた幕を開けた。