「プロレス・新日本」（４日、東京ドーム）

　ＮＥＶＥＲ無差別級選手権試合は英国の挑戦者ウィル・オスプレイが王者の飯伏幸太を破り、初の同王座奪取に成功した。

　“エアリアルアサシン”の異名を持つ英国の空中戦士オスプレイは、同じく空中殺法を得意とし、「アイドルとして尊敬して、インスピレーションをたくさんもらった」という飯伏と、場内が無重力空間と化したかのような驚異的な空中戦を展開。飯伏が場外へのカンクントルネードを繰り出せば、オスプレイもひねりを加えたオーバーヘッドキック、スパニッシュフライなどを繰り出して観衆を魅了する。

　さらに、飯伏がセカンドロープに立ってのスワンダイブ式原爆を放つと、オスプレイは宙返りで着地。この際、飯伏は鼻血が出るダメージを受けた。オスプレイは飯伏のダルマ式原爆、人でなしドライバーの大技をはね返す粘りを見せ、最後はストームブレイカーで飯伏から３カウント。敗れた飯伏はピクリとも動けず、首を固定されて担架で運ばれた。

　あこがれの人を超えたオスプレイは「オレはただカッコいいトリックを見せるだけじゃない。オレはジュニアヘビー級の体でもヘビー級と戦えることがみんな分かっただろう。オレこそが空の王様、世界で一番のレスラーだ」と豪語した。