K-1王者・卜部功也 兄・弘嵩との兄弟王者へ「平成最後のビッグチャンス」
K-1の平成最後のビッグマッチとなる「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~K’FESTA.2~」(3月10日・さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ)で、林健太(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/FSG)の挑戦を受けるK-1 WORLD GPライト級王者の卜部功也(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が30日、禁断の同門対決に向けた心境を語った。
林が昨年末のライト級世界最強決定トーナメントを制したことで、同門同士のタイトル戦が実現。功也は「正直、健太の優勝は予想していなかった」と言い、「健太は境遇的にも僕と似てるというか。お互い弟でお兄ちゃんがちょっと強いっていう。そういう感じで親近感もあったし、話も合ったので、やりづらいというのはありますよね」と、率直に明かした。
とはいえ、功也自身、これまで兄・卜部弘嵩と2度にわたって拳を交え、同門の先輩・梶原龍児とも戦っているだけに、「KRESTは本当に大所帯で、何が目的にKRESTに来るかというと、やっぱりK-1のベルト、世界チャンピオンを目指すためだと思うんですよね。だから同門の選手と戦うことも必然的に仕方ないかなと思います」と割り切っており、同門対決への抵抗は「他の選手に比べたらそんなにないかも」とも言う。
長くトップとして戦っているだけに、「だんだんとゴールも見えてきてる」、「正直、(10年後は)やらないんじゃないですかね」と、引退も視野に入っていることを明かした功也。「自分のパフォーマンスをどれだけ高められるかに集中していて、相手どうこうではない」と、現在、自身に見えている風景を説明した。
また、今大会では兄の弘嵩もK-1王座に挑戦するため、功也は「2人で死ぬ気になってベルトを取りに行くしかない。やっぱり兄弟2人でK-1のベルトを巻きたい。平成最後のビッグチャンス。このチャンスを逃したら兄弟でベルトを巻くチャンスはもうない」と“ラストチャンス”に燃えている。