「プロレス・新日本」（３日、北海道立総合体育センター北海きたえーる）

　ＩＷＧＰインターコンチネンタル王者の内藤哲也が“テロリスト”の襲撃をはねのけてタイチを破り、初防衛に成功した。数々の事件が起こった冬の札幌大会。今年は８４年に藤原喜明が入場中の長州力を襲撃してテロリストと呼ばれた事件を再現するかのごとく、飯塚高史が内藤を背後から脚立で襲撃。動けなくなった内藤は控室に運ばれ、タイチは一方的に中止を宣言したが、内藤はトレーナーの制止を振り切ってリングに戻った。

　ダメージは大きく劣勢だったが、場外での机上脳天くい打ちを放って形勢逆転。最後はグロリアからデスティーノで仕留めると、大“内藤コール”が送られた。インタビューでは「何かが起こるって、タイチ選手なりにいろいろ考えたんでしょう。必死さは伝わってきましたよ」と余裕の笑み。かねてぶち上げていたＩＷＧＰヘビー級王座との２冠同時戴冠を再度宣言した。