生え抜き日本最長・渕、デビュー45周年試合で敗北「プロレスの厳しさ知った」
「プロレス・全日本」(7日、後楽園ホール)
65歳の大ベテラン渕正信がデビュー45周年記念試合第1戦を白星で飾れなかった。西村修、大森隆男と組み、ウルティモ・ドラゴン、百田光雄、秋山準組と対戦。20世紀の全日本で前座戦線を盛り上げたライバルで、51年のキャリアを持つ70歳の百田と久々に丁々発止の攻防を繰り広げるなど老体にむち打って奮闘したが、最後は秋山準に「おめでとう」のかけ声ともにエクスプロイダーで仕留められた。試合後は敵味方全員から祝福された。
1つの団体の所属としては日本プロレス界史上最長を誇る全日本の生え抜きは、インタビューで大森に質問攻めされて苦笑。「45年で一番の思い出は何ですか」と聞かれると、「すべてだね。(故ジャイアント)馬場さんとの試合、(故ジャンボ)鶴田さんの試合、四天王(故三沢光晴、川田利明、田上明、小橋建太)との試合、秋山や大森といった後輩とのタッグとかね」としみじみ話し、「目標はあと何年」と質問を重ねられると、「何年まで続けて欲しいんだよ。早くやめたらどうですかって言ったじゃん。本当にね、オレは新しいリングシューズを作ると、大森が真っ先に反対するんだよ」と返答した。
また、自身に負けじと健在ぶりを見せつけた百田には「チョップを食らいましたね、久しぶりに。まだまだ元気だね」と関心。最後は「強烈な技を、受け身が取れないから見事に首筋から落とされて、改めてプロレスの厳しさを知りました」と首をさすりながら話した。