新日本・天山、飯塚の更正あきらめた「奈落の底に落としたる」
「プロレス・新日本」(11日、エディオンアリーナ大阪)
天山広吉が、08年に友情タッグを組んでいた相棒で、自身を裏切って狂乱の悪役となった“クレイジー坊主”飯塚高史の更正をあきらめ、21日に行われる飯塚の引退試合で「奈落の底にたたき落とす」と宣言した。
天山は獣神サンダー・ライガー、小島聡と組み、飯塚、鈴木みのる、TAKAみちのく組と対戦。2、3日の札幌2連戦で飯塚にタッグ復活を呼びかけたものの相手にされなかった天山は、引退前の最後のチャンスだったこの試合で友情タッグTシャツを着用し、「こっち見ろ、友情タッグや。今日こそ目覚ませ!」と熱く訴えたが、またも飯塚は聞く耳を持たずに襲撃した。
飯塚はかみつきなどを繰り返す狂乱ファイトを展開。天山も小島との合体技テンコジカッターなどを繰り出す全力ファイトで応戦する。そして終盤、イスで天山を殴打しようとした鈴木みのるを飯塚が制止。正気に戻ったかと思える行動で観衆を驚かせたが、鈴木から奪い取ったイスで天山を殴打して即座に反則負けとなった。
試合後も飯塚の狂乱は収まらず、鋼鉄製のグローブを装着しての地獄突きアイアンフィンガーフロムヘルを天山に発射。さらに、友情Tシャツを無残にも引き裂いて去っていった。
熱意を踏みにじる飯塚の暴挙に天山は憤慨。「何回言ったら分かるんや。脳みそ入っとんのか。これ(Tシャツ)見ても何も思いださんのか。最後にアイツの花道を作ってやりたいと思ったけど、やってられるかって」と怒りをぶちまけた。
続けて、「もう1回あの頃の飯塚に戻れって何回も言うて、一瞬だけ、そんなシーンもあったけど、このザマですよ。やっぱり友情言うたらコジ(小島)や」と、隣にいた現在の盟友との絆を確認。最後は「友情タッグなんてふざけんな。もういいよ」とさじを投げ、「アイツの引退試合、無理やりカード組んでもらって、奈落の底に落としたる。友情なんてくそくらえだよ。コジしかいないよ」と、引退試合でトドメを刺すことをアピールした。