勅使河原、8回TKOで初防衛 今後は「世界にいきたい」
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「ボクシング・東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ」(14日、後楽園ホール)
王者の勅使河原弘晶(輪島功一スポーツ)が入口裕貴(エスペランサ)をTKOで破り、初防衛に成功した。鋭く変則的なパンチで2回にはダウン寸前に追い込んだが、1回に右拳を痛めた影響でその後は失速。それでも、果敢に反撃する相手と激しく打ち合い、8回にラッシュをかけてストップを呼んだ。
試合後は、1月にWBA世界バンタム級王者の井上尚弥とスパーリングをしたことで「ボコボコにやられてスランプになった」と苦笑。親から虐待され、少年院に入った経験などで知られるが、控室で「90%ぐらい似た境遇」という入口から祝福を受け、再戦を誓い合った。今後については「日本で一番強いヤツとやって、勝ち上がって世界にいきたい」と、目を輝かせた。