アントニオ猪木氏、馬場さん追善興行に登場「私もそろそろ送られ人に…」
「プロレス・ジャイアント馬場没20年追善興行」(19日、両国国技館)
オープニングで、アントニオ猪木氏(75)がゲストで登場した。馬場さんと同期だった日本プロレス以降、新日本と全日本に分かれてからは、1979年の「夢のオールスター戦」以外では、2人が同時にリングに立つことはなかったが、歴史的な“競演”となった。
猪木氏はリングには上がらなかったが、リング下でマイクを持ち、「元気ですかーっ?元気があれば何でもできる。元気があれば“送り人”もできる」とあいさつ。「だいたい(亡くなって)20年たつと忘れられてしまうものですが、今日はこのようにたくさんの方に来ていただいてありがとうございます。ジャイアント馬場に成り代わってお礼申し上げます」と言いながら、馬場さんとの思い出を語った。
馬場さんの入院前にホテルのロビーですれ違った際、最後に立ち話をして「お前はいいよな」と声を掛けられたという。「私がいつも挑戦していたので馬場さんも困っていたと思うんですが。馬場さんから最後にきた手紙は『さんずの川で待っている』」と明かし、「挑戦を受けるか迷いましたけど、私もそろそろ“送られ人”になりそうかな。せめて10年くらいは(存在を)覚えていてもらいたい」とニヤリと笑った。
最後には「やはり格闘技、プロレスは永遠に続くと思いますが、大事なのは伝統のスピリットなので続けていってほしい」と話し、恒例の「1、2、3、ダーッ!」で締めくくった。