全日本・宮原が諏訪魔撃破で三冠V2!盟友の野村が挑戦名乗り
「プロレス・全日本」(24日、横浜文化体育館)
三冠ヘビー級選手権試合が行われ、王者の宮原健斗が挑戦者の諏訪魔を破り、2度目の防衛に成功した。
宮原は得意のヒザ蹴りに加え、花道でDDTを繰り出すなどラフ殺法も交えて気迫あふれる攻撃を展開。だが、諏訪魔も万力スリーパー、ラリアット、打倒宮原用に開発したストライクジャーマンなどのパワフルな技で反撃し、32分を超える激闘に発展した。
終盤には諏訪魔がもう一つの新技ラストジャーマン、ラリアット、バックドロップの集中砲火で追い込むが、宮原は粘りを見せてカウント2で返し、諏訪魔のラストライドを切り抜けて、ヒザ蹴りブラックアウトで逆襲。そこから2段階式原爆、シャットダウン原爆2連発をたたみ掛けてトドメを刺した。
激闘を物語るように、試合後の宮原はしばらくの間動けず。なんとかマイクを持つと「今日だけは言わせてくれ。諏訪間さん、ありがとうございました」と、感謝した。
27日に30歳の誕生日を迎え、この日が20代最後の試合となり、「今日で20代のプロレスラー宮原健斗は終わりです。会場のみなさんに聞きたい。30代の宮原健斗に何を望みますか」と観衆に質問。さまざま声が飛んだが、宮原は「それぞれ言いたいことはあるんでしょうけど…」と受け流し、「変わらないことが1つある。全日本プロレスを、オレの時代で、歴史上最も最高の時代を作る。30代になってもオレに期待してくれ」と誓った。
さらに、「次のV3は誰と戦うところが見たいですか」と再度質問。客席から客席からは「オカダ(・カズチカ)とやれ!」などの声が飛ぶ中、宮原が率いるユニット、ネクストリームの一員で、この日にディラン・ジェイムスとの一騎打ちを制した25歳の野村直矢が登場。「オレにそのベルト、挑戦させて下さい。ネクストリームを抜けて挑戦する」と初の三冠王座挑戦を要求した。
宮原は「待っていたぜ」と受諾の意志を示して握手を求めたが、野村は応じるフリを見せて得意技のマキシマムを仕掛けようとし、宮原は寸前で脱出。野村は「もう戦いは始まってんだよ。覚悟しとけ」とほえて去っていった。
宮原は「オレは本当にこのときを待っていた。あの世代がこのベルトに挑戦することを、おそらくオレが一番待っていた。新たな戦いは3月からまた始まる」と新たな闘争を歓迎。最後は決めゼリフの「全日本プロレス、最高」を叫んで締めた。また、野村は青柳優馬と保持するアジアタッグ王座を返上する意向を示した。