武尊、現役ムエタイ王者との頂上対決に「負けたらK-1がムエタイより下になる」
「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN」(3月10日、さいたまスーパーアリーナ)
メインイベントでラジャダムナンスタジアム認定フェザー級王者ヨーキッサダー・ユッタチョンブリー(27=タイ)との頂上対決に臨むK-1 WORLD GPスーパーフェザー級王者・武尊(27=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が28日、神奈川県内で公開練習を行った。
ムエタイ二大殿堂の一つラジャの現役王者ヨーキッサダーは、昨年11月7日の王座決定戦でチャーンキット・オー.ピモンシーを破り戴冠。フェザー級は立ち技最高峰のムエタイでも最も層が厚い階級の一つで、まさに最強の男だ。戦績は150戦108勝(21KO)38敗4分。
自ら現役ムエタイ王者との対戦を望んだ武尊は、1月に米国武者修行を敢行。「空手とMMA、ボクシングのジムに行ってヨーキッサダー選手を想定したムエタイ対策をたくさん習ってきました。ムエタイの選手に対してムエタイの戦い方をせずに、色んな格闘技のいいところをミックスさせて突破口を見つけて倒そうと思ってる」と意図を明かした。
ヨーキッサダーはムエタイで一度も倒されたことがないが、武尊は「倒すイメージはいい感じに固まってきています。倒されたことのない選手を倒すというのは、これ以上ないモチベーション」とKO宣言。
プロデビュー前の高校生時代、単身タイに武者修行に出掛けた時に練習したゲーオサムリットジムは、日本でも活躍した伝説のアヌワットを生んだ名門。「実は僕のフックの打ち方はアヌワットさんから教わったもの。ハンマーみたいな打ち方ですけど見えにくくて、当たったら効く。アヌワットさんもずっとパンチで倒してきた人なので、同じようにパンチで倒したい」と意気込んでいる。
K-1対ムエタイの面でも「プレッシャーがパワーに変わる。自分が背負ってるという意識で、練習も一段階、二段階上げられます」とモチベーションを上げており、「僕が負けたらK-1がムエタイよりも下ということになってしまう」と、必勝を課していた。