田中恒成「普通の試合で終わらせない」 平成最後の国内世界戦、死闘を覚悟

 「ボクシング・WBO世界フライ級タイトルマッチ」(16日、岐阜メモリアルセンター・で愛ドーム)

 調印式と前日計量が15日、名古屋市内で行われ、同級では初防衛戦となる王者の田中恒成(畑中)と挑戦者で同級4位の田口良一(ワタナベ)は、ともに制限体重の50・8キロで一発パスした。国内では平成最後となる世界戦に向けて、田中は「普通の試合で終わらせるつもりはない」と名勝負を予告した。

 運命に導かれた一戦を前に、田中は高ぶりを抑えられなかった。「こんな面白いカードでつまらない試合をする気はない」。前日計量直前の調印式。頬はこけ、顔は青白いが、言葉は熱を帯びる一方だった。国内では平成最後となる世界戦。「平成最後の大勝負と言っても恥ずかしくない、ふさわしい試合になる」と決然と語った。

 「THE FATE(運命)」と銘打たれた決戦。17年大みそかに統一戦が計画された両者だったが、田中の両目眼窩底骨折で一度は白紙となった。2年越しで実現した顔合わせに、田中は「本当にやるべくしてやる。普通の試合で終わらせるつもりはないし、普通の試合にはならない」と死闘を予告した。

 18金のチェーンネックレスを首から掛けたまま、リミットちょうどで計量をパス。万全の調整ぶりをうかがわせた23歳の3階級王者は「ケガもなく、言い訳することは一切ない」。平成ボクシング界の締めくくりを飾る、名勝負を予感させた。

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