デビュー15年の船井が世界初挑戦「ついに来たか」5・4米で強豪アンカハスと
ボクシングのワタナベジムは20日、都内で会見を開き、所属選手でIBF世界スーパーフライ級の1位船井龍一(33)が現地時間5月4日に米・ストックトンで同級王者のジェルウィン・アンカハス(27)=フィリピン=に挑戦すると発表した。
15歳でボクシングを始めてから18年、プロ入りから15年。18年11月に挑戦者決定戦を制してチャンスをつかんだ船井は「ついに来たか、という感じですね。今はその日に向かって一日一日を大切にして過ごしたい」と目を輝かせた。
戦績は31勝(22KO)7敗で、「4回戦で3敗して、それからも負けを経験しながらここに来た」という苦労人。「やり始めた頃は自分が世界戦なんてと思っていて、だんだんと自信が付いてきて、その自信が実力になった。自信が付いたのも日本(スーパーフライ級)チャンピオン(17年3月に奪取)になってから。そこからボクは本当に強くなったと思っている。今がベストなタイミングだと思う」と強調した。
相手のアンカハスは6度防衛中で戦績は30勝(20KO)1敗2分。高い評価を得ているサウスポーだ。船井は「めちゃくちゃ強くて、何でも対応できる選手だと思う。カウンターもうまいし、アグレッシブな試合もできる。駆け引きもうまい」と警戒する。
それでも、自身の長所を「パンチは自分でも強いと思う。一発もあるし、まとめて倒すこともできる」と話し、「世界チャンピオンになれればいいと思っているので、泥臭くても、一瞬で終わっても、何が何でも勝つと思って練習しています」と貪欲な姿勢を示した。