辰吉丈一郎が語る“親友”イチロー 「ざるそば」で論争、「またうちにおいで」
マリナーズ・イチロー外野手の引退を受けて、オリックス時代から親交が深いボクシングの元世界バンタム級王者、辰吉丈一郎(48)が、デイリースポーツに思い出を明かした。2人が20代前半に出会って意気投合。辰吉の世界戦をイチローが観戦に訪れるなどしていた。基本的にCM出演を断っていた辰吉が、珍しく出演したのが1995年頃の日産自動車。これは、イチローが「イチロ・ニッサン」のコピーで出演していたCMの共演で、「イチロー君の頼みなら断れない」と出演したものだった。
引退の報を聞いた辰吉は「イチロー君は野球が大好き。だから自分の思うプレーができないのは野球選手としていかんと思ったんやろ。これは自分の野球じゃないと」と心境を思いやった。2人が心を通い合わせたのは「団体競技でも自分自身との戦いがある。そこが同じだったのかも」と想像した。
イチローはオリックス時代から渡米後まで、大阪府守口市の辰吉家を帰国の際に何度か訪れるなど3つ年上の辰吉を慕っていた。野球にまったく関心がない辰吉とイチローとの会話は「他愛(たあい)もないバカ話」。「ざるそばと白飯を食べる」という辰吉に猛反論し「ざるそばはおにぎりだ」とイチローが言い張ったり、小学生だった長男をイチローが全力で白目をむいて笑わせたりと、クールなイメージも辰吉家では違っていた。それでも「人の悪口はマジ言わん。聞いたことがない」と振り返る。
その頃、イチローは、現役世界王者の辰吉に「世界ってどんな感じですか?」とも聞いている。「世界を夢見ていた彼が、本当に世界であれほど活躍した。本当にうれしかった」と活躍を日本で見守っていた。
今後については「みんな急ぎすぎ。どんだけやったと思うてるねん。ちょっと休ませてやって」と願う。そして、最後にメッセージも。「落ち着いたら、またうちにおいで。奥さんも交えて食事をしよ。伝えたいことは、その時直接伝えるよ」
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