大学院生ボクサー坂本真宏が現役続行 再起戦は大阪市立大初のプロ興行
現役大学院生プロボクサーでWBOアジア太平洋フライ級2位の坂本真宏(28)=六島=が27日、在学する大阪市立大で会見し、現役続行を表明するとともに、5月26日に同大第2体育館で同級3位の阪下優友(27)=角海老宝石=と同級王座決定戦を行うと発表した。
現役大学院生の坂本は昨年大みそかにマカオでIBF世界フライ級王座に初挑戦したが、王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)に10回TKO負けを喫していた。引退も頭をよぎったというが、同大の荒川哲男学長の後押しもあって再起を決断。「前を向いて進んでいくことが、応援していただいた方の気持ちに応えていく一歩になる。次の試合も頑張っていきたい」と決意をにじませた。
荒川学長は「文武両道で頑張っている。勝負事は負けた方が得るものが大きい」と、坂本の取り組みを評価。再起の場として、同大として初のプロスポーツ興行を用意した。
また、ダブルタイトル戦としてWBOアジア太平洋バンタム級タイトルマッチも行われ、時間計測ミスで物議を醸した昨年12月の東洋太平洋バンタム級王座決定戦で敗れていた、同級14位ストロング小林佑樹(27)=六島=が王者ベン・マナンクィル(フィリピン)に挑戦することも発表された。