井岡一翔 国内復帰戦で4階級制覇再挑戦か 世界ランク上昇で決定戦出場濃厚
ボクシング元世界3階級王者で、現在WBO世界スーパーフライ級2位の井岡一翔(30)が国内復帰することが27日、発表された。国内ライセンスの再取得によるもので、承認されれば日本での試合が可能になる。「日本で今やっていることを少しでも伝えられたら、日本でもそれを見せられたら、という思いで決めました」と国内ライセンス再取得の理由を説明した。埼玉県越谷市のReason大貴ジムに所属する。
国内復帰戦は4階級制覇をかけた世界戦になる可能性が高い。同ジムの瀬端幸男会長はマッチメークについて「WBO上位なので、(王座が)今空位になっていますので、指名試合の措置が近いうちにくると思います。それにあわせて6月ぐらいの予定で話は進めています。一応、東京でやる予定で動いています」とプランを明かした。
井岡は現在、WBOスーパーフライ級の2位にランクされる。同級王座は井上尚弥(大橋)が長らく保持していたが、バンタム級転級のため昨年3月に返上。空位となった王座を9月にドニー・ニエテス(フィリピン)とアストン・パリクテ(フィリピン)が争ったが、1ー1の引き分けに終わり、新王者が誕生しなかった。両者はダイレクトで再戦を行わず、昨年大みそかにマカオでニエテスと井岡が決定戦を行うこととなる。これにニエテスが2-1判定勝ちして新王者となった。
ニエテスは1月に行われた挑戦者決定戦で勝利したパリクテとの指名試合を義務付けられたが、2月に王座を返上。パリクテとの再戦よりも、他団体王者らビッグネームとの対戦を優先させる姿勢を示した。
同級ランキングは1位にパリクテが置かれている。井岡は最近まで4位だったが、上位にいたフアンフランシスコ・エストラダ(メキシコ)と船井龍一(ワタナベ)が他団体への挑戦が決まったため、最新ランクでは決定戦出場が濃厚な2位に上昇している。