木村翔、上海での再起戦は3回TKO勝利「また必ず世界王者になります。中国で」

 「ボクシング・東洋太平洋シルバーフライ級王座決定戦」(30日、上海)

 前WBO世界同級王者の木村翔(30)=青木=が中国・上海の普陀体育館で再起戦に臨み、ウィチャー・プライカオ(37)=タイ=に3回2分20秒TKO勝ちした。木村は昨年9月の2度目の防衛戦で、田中恒成(23)=畑中=に判定負けし、王座から陥落していた。

 対戦相手のプライカオは2度の世界挑戦経験を誇るベテランだが、前日の計量で制限体重を1・2キロ超過。それ以上の減量を断念したが、試合は決行された。

 体重オーバーしたものの、キャリア初期はミニマム級で戦っていたプライカオよりも木村の方がフレームは大きく、初回から前に出てプレッシャーをかける。バッティングで右目尻をカットしたが、2回には左ボディーでダメージを与え、3回に3度のダウンを奪い試合を決めた。左フックで先制のダウンを奪うと、右アッパーカットでダウンを追加。最後はロープに詰めて左フックで倒すとレフェリーが試合を止めた。

 実力の違いを見せつけた木村。リング上での勝利者インタビューで「また必ず世界チャンピオンになります。中国で」と宣言すると、大歓声が上がった。

 木村は17年7月に五輪2大会連続金メダリストのスーパースター・鄒市明からWBO世界フライ級王座を奪ったことで、日本人アスリートながら中国で抜群の知名度がある。そのため再起戦も中国開催となった。

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