蝶野が北尾さん悼む「もっと一緒にプロレスをやりたかった」早すぎる死に絶句
プロレスラーの蝶野正洋(55)が31日、大阪市・あべのルシアスでトークショーに出演。2月10日に慢性腎不全のため死去した元横綱・双羽黒北尾光司さん(享年55)の訃報に触れ「年齢も一緒。もっと一緒にプロレスをやりたかった」と、プロレスラーとしても活躍した北尾さんをしのんだ。
関係者から北尾さんの死を知らされた蝶野が、絶句した。「えっ…北尾さんが?本当に?」。戦友との突然の別れに、黒のカリスマの表情が曇る。北尾さんは90年2月10日の新日本プロレスの東京ドーム大会でプロレスデビュー。84年デビューの蝶野は“先輩”にあたるが、同い年ともあって仲が良かったという。
北尾さんは90年7月23日の新日本十和田大会の試合前に、欠場問題をめぐって長州力と大げんか。暴言を吐いたことで、新日本を解雇された。「北尾さんが闘魂三銃士(蝶野、武藤敬司、故・橋本真也さん)にだんだん溶け込んでいったので、巡業について来れば?と言ったら、巡業先で長州さんとぶつかった」と振り返る。
マット界のお騒がせ男と言われた北尾さんだったが、蝶野は交わした会話の端々からプロレスへの愛情を感じていた。「さすが横綱だなって思ったし、腕力がすごかった。何よりプロレスが好きだった。もっと長く、レスラーをできていたら」と早すぎる死を悼んだ。