SSマシンの息子が鮮烈デビュー星!ワカマツ絶賛「令和はマシーンの時代」
「プロレス・ドラゴンゲート」(10日、後楽園ホール)
昭和から平成にかけて活躍した正体不明の覆面レスラーユニット「マシン軍団」などで活躍したスーパー・ストロング・マシンの息子、ストロングマシーンJ(年齢不明)がデビュー戦で鮮烈な勝利で飾った。
Jはストロングマシーン・G、同Fと組み、マシン軍団を操った将軍KYワカマツとも合体して新たに「マシーン軍団」を結成し、堀口元気、横須賀ススム、Kzy組と対戦。実力者トリオを相手に新人離れした堂々たるファイトを展開した。
開始早々にスワンダイブ式のミサイルキックを放てば、マシン軍団が得意とした、見分けがつかない外見を利用してのタッチなしの入れ替わりも披露。タックル合戦、チョップ合戦でも一歩も引かない気迫を見せ、最後は父が得意としたダイビングヘッドバットからの魔神風車固めで堀口を粉砕した。
昨年のデビュー発表会見で「平成最後のビッグサプライズを起こす」と宣言した通りの見事な初陣。Jはインタビューで「今日から見た人はサクセスストーリーだとか思うかもしれないけど、オレだってそれなりに苦しみも経験してきた。今日勝てたことは自信を持ってリングに上がれたから。それだけだ」と胸を張った。
父は来場せずに自宅でインターネット放送を観戦したとのことだが、Jは「思い切りやってこいと言われました。マシンらしさも大事ですけど、自分らしさがなくなってしまったらレスラーとして終わりだと。模索していく中で、自分らしいものを見つけていければそれでいい。と今日だけじゃない、今日が始まりだと伝えてくれました」とアドバイスをもらったという。「早く家に帰って父親によかったと、ありがとうと、ボクをプロレスに導いてくれてありがとうと伝えたい」と、喜びを分かち合うつもりだ。
フィニッシュの魔神風車固めは父直伝で、「これからも大切にしたい」と継承していく覚悟。「初めは自分が機械の中に閉じ込められているイメージだったのが、今日戦ってみて、オレは機械、マシーンなんだと、ストロングなマシーンになれたんじゃないかと思いました」と実感し、「父親みたいに偉大な、多くの人にあこがれられて、愛されるレスラーになって、多くの人に夢を与えられるような機械になりたい」と目を輝かせた。
そして、ワカマツは親子2代のマネジャーを務めることを「想像していなかった」とビックリ。だが、この日の戦いぶりを「すばらしいね。初代(父)の影響を受けているんじゃないかな。初めてリングに上がるというところの中では、これ以上の選手はいないでしょう。力のある試合を見て、令和の時代はストロングマシーンの時代に入るんじゃないかという気がしています」と絶賛した。
昨年1月には母マサミ(意向によりカタカナ表記)さんが死去し、Jは残念ながらデビューを見てもらうことはかなわなかった。この日は雨の中、母の墓参りをし、「行ってくるよ」と伝えたという。独り立ちを果たし、「(母の死去は)突然のことで、ちゃんとお別れできていないような気持ちで過ごしてきた。今日を機に親離れじゃないですけど、オレは1人でここまでやってきたんだよと伝えたい。きっとどこかで見てくれていると思います」と、母のいる天国に思いをはせた。