最強ロマチェンコ戦慄の4回KO勝ち ライト級でマイキーとの統一戦切望
「ボクシング・WBAスーパー・WBO世界ライト級タイトルマッチ」(12日、ロサンゼルス)
2団体統一王座戦が12日(日本時間13日)、米国ロサンゼルスのステープルズ・センターで開催され、統一王者のワシル・ロマチェンコ(31)=ウクライナ=が4回58秒KOで元WBA同級王者のアンソニー・クロラ(32)=英国=に圧勝した。ロマチェンコはWBAスーパー王座の2度目、WBO王座の初防衛に成功した。
リング・マガジンのパウンド・フォー・パウンドランキングで頂点に君臨し、全階級通じて最強と称されるロマチェンコが実力を見せつけた。試合会場を本拠地とするNBA・レイカーズを意識したようなゴールド×パープルのコスチュームで登場したロマチェンコは、初回こそ様子を見たが、2回以降は完全にワンサイド。驚異のテクニックとスピードで、元王者を相手にしなかった。
3回終盤にはコーナーに詰めて連打。クロラが防戦一方となり、ジャック・リース主審はロープダウンを宣告した。TKO勝ちと勘違いした試合役員がカウント中にリングに入ってくるハプニングもあったが、試合の流れには影響しなかった。続く4回、左ストレートを出した後の右ショートフックをテンプルに打ち込むと、クロラは前のめりにダウンして動かなくなった。戦慄のKO劇で19年初戦を飾った。
リング上でのインタビューで今後について聞かれると「まだ分からないが、マイキー・ガルシアなど考えている。できるだけこの階級で戦っていきたい。すべてのタイトルを統一する。英語があまりうまくなくてごめんなさい」と答えた。WBC王者の“マイキー”ミゲルアンヘル・ガルシア(米国)との対戦に意欲を見せた。