引退決意の女子プロレス下野佐和子「後悔は一切ない」 引退理由は全身脱毛症

 OSAKA女子プロレスの下野佐和子(30)が19日、神戸市中央区のデイリースポーツを訪れ、自身の引退興行となる28日のプロレスリングWAVE「OSAKA Reboot」大会(大阪・平野区民ホール)をPRした。

 プロレス人生に別れを告げる下野だが「人生をささげてきたし、後悔は一切ない。楽しい9年間だった」と晴れやかな笑み。「たくさんのお客さんに応援してもらってきた。気持ちが伝わるような試合を最後までしたい」と意気込みを語った。

 一番の思い出に2010年3月21日のデビュー戦を挙げる。大阪プロレスのプロレス教室に参加したことをきっかけに、介護職を辞してプロレスラーに転身した。

 「鹿児島から大阪に出てきて、プロレスを見にいくのが好きになって。仕事で疲れていても元気をもらえて『また頑張ろう』っていう気持ちになれた。自分も与える側になりたいと思った」

 OSAKA女子プロレスの生え抜き1号選手となり、旗揚げ戦のメインイベントでデビューを飾った。「その時の、お客さんの声援は今でも忘れられない」と目を細める。

 全身脱毛症を患い、この2年は休業して治療に専念してきたが、「区切りをつけるために」引退を決めたという。自身は試合中に頭に巻いていたバンダナが外れたことをきっかけに病気を告白した。「もっと脱毛症のことを知ってもらえるように行動していきたい。自分はカミングアウトをして楽になったので、カミングアウトする勇気も伝えていければ」と話す。

 下野の引退とともに、OSAKA女子プロレスも団体の幕を閉じる。「最後の最後、私にしかできない試合をして盛り上げたい。当日、応援をよろしくお願いします」と来場を呼び掛けた。

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