RIZIN・RENA 汚名返上の476日ぶり復活星「戻って来れてうれしい」
「総合格闘技・RIZIN」(21日、横浜アリーナ)
“シュートボクシングの絶対女王”RENA(27)=シーザージム=が、自身の計量失敗により昨年大みそかの対戦が流れたサマンサ・ジャン=フランソワ(32)=フランス=と51キロ契約MMA(総合格闘技)ルールで対戦して3-0の判定で勝利。17年大みそか以来476日ぶりのRIZINでの白星を挙げた。
赤いドレス風のコスチュームをまとい、笑顔を振りまきながら入場したRENA。1回はオールラウンダーの相手にグラウンドで背後を取られ続けて守勢になった。2回はまたもテークダウンを許すも脱出し、“猪木-アリ状態”に持ち込んで上から攻撃。再びテークダウンを許すが、素早く上に乗り、速射砲のようなパンチの連打を浴びせて攻め込んだ。
3回はグラウンドで一進一退の攻防を展開。スタンディングから再び寝技に戻って上に乗ると、今度は頭にヒザをたたき込んだが決めきれず試合終了のゴング。判定勝ちを告げられると安どの笑みを浮かべてサマンサと抱擁した。
リング上のインタビューではまず、「年末、大変ご迷惑、がっかりさせてしまったことをおわび申し上げます。すみませんでした」と謝罪。「このリングに戻って来れて、すごくうれしいです。ホントはスカッと勝ちたかったんですけど、難しいことを実感しました」と試合を振り返り、「でも、シュートボクサーからMMA(総合格闘技)ファイターに近づけてるでしょうか」とたずねると、会場のファンから温かい拍手が送られた。続けて「これからもっと寝技も頑張って、一本取れるように、トータルファイターを目指して一所懸命頑張りたいと思います」と決意した。
シュートボクシングだけでなくRIZINでも日本女子のエースに君臨したRENA。だが、17年大みそかと18年7月に浅倉カンナに連敗。さらに計量失敗で猛烈な批判を浴びるなど、平成の末期は失意の日々を過ごした。そして、「平成の失敗は平成のうちに片付けたい」との思いで臨んだ平成最後の戦いで汚名返上。どん底からはい上がったツヨカワクイーンが「令和元年」を「RENA元年」にする。