柔道金の内柴 REAL福岡大会でプロデビュー「地元での大会で体を使ってやりたい」
総合格闘技団体REALの小林繁之取締役が21日、横浜アリーナで会見を開き、アテネ、北京両五輪の柔道男子66キロ級金メダリスト内柴正人(40)が8月から10月の間に開催されるREALの次回大会でプロデビューすると発表した。
内柴は教え子に対する準強姦罪で懲役5年の判決を受けて服役し、13年には全日本柔道連盟から会員登録の永久停止処分を受けた。17年9月に出所後はREALの山田重孝代表のもとで柔術を学び、同年11月にはアマチュア柔術大会に出場して優勝。18年7月からはキルギス共和国柔道連盟総監督を務めている。
内柴を参戦させる意義を、小林取締役は「いろいろあると思います。大手を振って頑張れよという状況ではない。社会的な影響も大きかったと思いますが、彼にも前向きに歩いてもらいたいというのがある。彼の地元九州で、我々が用意したステージに前向きに立ってもらいたい」と説明。ルールと相手は調整中だが、内柴自身は総合格闘技に興味を持っていないとのことで、打撃なしで柔道着を着用する試合になるという。
内柴は小林取締役を通じて「山田さんにサポートしてもらい、キルギスでの仕事が埋まりました。キルギスで生活する中で格闘技とも出会いました。ルールは分かりません。日々生活する中で広がった私のトレーニングの種目に合うものであれば、地元での大会で体を使ってやってみたいと思います」などのコメントをした。