大学院生ボクサー坂本、再起戦をOB会が全面支援
「ボクシング・WBOアジア太平洋フライ級王座決定戦」(5月26日、大阪市立大第2体育館)
現役大学院生ボクサーに頼もしい援軍がついた。アジア太平洋フライ級2位の坂本真宏(28)=六島=と大阪市立大ボクシング部OB会が22日、同大で会見し、5月26日に同大第2体育館で行われる同級王座決定戦を全面支援すると発表した。
学内でプロスポーツの興行が行われるのは史上初。OB会長の下中奨三氏は「試合会場の設営や運営などをOB会で一致団結して協力し、歴史的なイベントを成功させたい」と意欲的に語った。
大学から競技を始めた坂本も在籍したボクシング部。「自分の人生を大きく変えた場所」と存在の大きさを語ったが、部員減少に伴い昨年度で廃部に追い込まれた。坂本は関係者の無念も背負ってリングに上がる。
昨年大みそかの世界初挑戦で王座奪取に失敗し、これが再起戦となる。「ご協力に結果で応えたい」と控えめな言葉の中に決意をにじませた。