スーパーフライ級頂上決戦はエストラダが雪辱 シーサケット王座陥落
「ボクシング・WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(26日、イングルウッド)
ダブル世界戦が26日(日本時間27日)、米国カリフォルニア州イングルウッドのザ・フォーラムで開催され、メインイベントのWBC世界スーパーフライ級タイトルマッチでは、同級1位のフアンフランシスコ・エストラダ(29)=メキシコ=が3-0(116-112、115-113×2)の判定で王者のシーサケット・ソールンビサイ(32)=タイ=に雪辱を果たし、2階級制覇を達成した。
両者は昨年2月に同会場で対戦。一発で相手を沈める強打者の対決はスリリングな攻防となったが、ラウンドを重ねるにつれて王者のシーサケットが馬力と手数で試合を支配。僅差の2-0判定で防衛に成功した。
1年2カ月ぶりの再戦に、両構えのシーサケットは前回とは異なりオーソドックススタイルでスタート。しかし前戦ほどのキレがなく、ポジションを変えながら多彩なパンチを散らすエストラダがペースを握る。被弾しても前進を止めないシーサケットも後半に追い上げたが、3人のジャッジは挑戦者を支持した。
シーサケットは4度目の防衛に失敗。戦績は53戦47勝(41KO)5敗1分けとなった。WBA・WBO世界フライ級に続く2階級制覇を達成したエストラダは42戦39勝(26KO)3敗。
スーパーフライ級では5月3日に船井龍一(ワタナベ)がIBF世界同級王者のジェルウィン・アンカハス(フィリピン)に挑戦。6月19日には井岡一翔(Reason大貴)がアストン・パリクテ(フィリピン)と空位のWBO王座を争うなど日本選手もタイトル戦線に絡む試合が増えている。