井上尚弥、異例の“非公開公開練習”最強の相手ロドリゲスを前に「ピリピリ」
「ボクシング・WBSS準決勝、WBA・IBF世界バンタム級王座統一戦」(18日、グラスゴー)
WBA世界バンタム級王者の井上尚弥(25)=大橋=が3日、横浜市内の所属ジムで、英国グラスゴーで行われるワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)準決勝を兼ねたIBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(26)=プエルトリコ=との団体王座統一戦へ向けた公開練習を行った。
公開と銘打ったものの、尚弥はシャドーボクシングと弟でWBC世界同級暫定王者の拓真(23)との2回のマススパーリングを行った後は非公開という異例の形。尚弥は練習前の会見で「まだ日もあるし、人が多いし風邪も気になる」と、その理由を説明していたが、非公開の間にはロドリゲス対策を行ったと思われる。「自分が思うような動き、理想に近い形でスパーリングができているので楽しみ」と絶好調を強調し、短い時間でキレのいい動きを披露した。
ロドリゲスを過去最強の相手と位置づけており、「練習中でも、練習を離れたときでも、常にピリピリしている感じがある。それはこの大会のでかさと、ロドリゲスの実力を評価してのこと」と、いつも以上の緊張感を漂わせる。それでも、「(勝利のカギは)ジャブと距離。ゴングが鳴った瞬間、緊張感がマックスになると思うんですけど、その緊張感を楽しみながらやりたい」と前向きで、「必ず勝利は手にして、どんな勝ち方であろうと決勝に駒を進めることに全力を尽くします」と言葉に力を込めた。