小国、苦戦も前哨戦勝利で世界挑戦ゴーサイン!「大みそか?いいですね」

ラウンドガールの前でおどける小国以載=東京都文京区の後楽園ホール
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 「ボクシング・10回戦」(8日、後楽園ホール)

 元IBF世界スーパーバンタム級王者でWBA世界同級4位の小国以載(30)=角海老宝石=が世界前哨戦と銘打った再起2戦目でIBF世界バンタム級5位スックプラサード・ポンピタック(31)=タイ=を3-0の判定で破った。

 圧力をかけながら強打を振り回す相手に手こずり、4回にはバランスを崩したところにパンチを浴びて尻もちをついたのがダウンとされる不運にも見舞われる。それでも、「えーっと思ったけど、しゃあない。サーービスやがなと思って」と冷静さは失わず、長く鋭いパンチを根気よく突き刺し続け、6回にはカウンターの左フックでぐらつかせるなど手数で押し切った。

 勝ちにこだわった試合で強敵から価値ある白星を挙げ、ひょうきん者は控室で“小国節”全開。「相手はめっちゃ悲しんでたけど、オレ、そんな負けてる感じでした?大丈夫ですよね」と笑いを誘い、「相手はパンチめっちゃありました。久我ありがとう。教えてくれてなかったら、もらったときに焦ってたと思う」と、スックプラサートと対戦経験のある前日本同級王者の久我勇作(ワタナベ)にもらったアドバイスに感謝した。

 「10ラウンド、パンチのあるヤツと集中してできたのは収穫。今日はホンマしんどかったっす。前哨戦と言えるほどの内容ではなかったですけど、物にできたのは収穫」と満足顔。今月下旬にはマカオで開催されるIBFの総会に出席予定で、「英語でびしっと決めてこよかなと。『岩佐は後や』言うて」と、自身から世界王座を奪った現在IBF同級1位の岩佐亮佑(セレス)の名を出して再び笑いを誘った。

 今後について、所属ジムの鈴木真吾会長は「ランキングが上がると思うので、どこの相手がベストなのか見極めて、チャンスがあれば行きたい」と世界挑戦にゴーサイン。次期については、「大みそか?」と口にすると、小国も「いいですね」と笑みを浮かべた。

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