中谷正義 7・19米国で世界王座挑戦者決定戦「KOできればベスト」
ボクシング東洋太平洋ライト級王者でIBF同級3位の中谷正義(30)=井岡=が9日、大阪市内の所属ジムで記者会見を開き、7月19日(日本時間20日)に米メリーランド州オクソン・ヒルの「MGMナショナル・ハーバー」で、同級4位のテオフィモ・ロペス(21)=米国=とライト級12回戦を行うと発表した。戦績は中谷が18勝(12KO)、ロペスが13勝(11KO)で無敗対決となる。世界王座への挑戦者決定戦となり、勝てば同級王者リチャード・カミー(32)=ガーナ=への挑戦権を得る。
14年1月に東洋太平洋王座を獲得した中谷は、18年12月に11度目の防衛に成功した。5年以上も王座を保持しながら世界挑戦の機会を待ち続けた中谷だが、「あっという間でした。待ちくたびれた感じはない。(挑戦者決定戦は)通過点なので、やるべきことをやって勝って、世界に自分の力を証明したい」と意気込んだ。
対戦相手のロペスはKO率85%に迫る強打者で、米プロモート大手「トップランク」と契約する21歳の新星。ホンジュラス系米国人で16年リオデジャネイロ五輪にはホンジュラス代表としてライト級に出場したが、初戦で敗れている。
中谷は「(相手は)若いので雑に来ればKOが生まれそう。外国人の速いテンポについていって、自分のボクシングをするかが勝敗の分かれ目。KOできればベストだが、判定になっても明確な勝ちを取れれば」と、敵地での大一番を描いた。無敗街道を歩み続けた30歳が、念願の世界挑戦を視界の片隅にとらえた。