36歳・ムザラネ 王座防衛「年齢関係ない」運動量落ちず大差の判定勝ち
「ボクシング・IBF世界フライ級タイトルマッチ」(13日、後楽園ホール)
13年2月以来2度目の世界挑戦だった同級級4位の黒田雅之(32)=川崎新田=は王者のモルティ・ムザラネ(36)=南アフリカ=に0-3の判定で敗れ、王座奪取に失敗した。序盤はガードを固めて前に出る王者を左のジャブとボディーを中心に崩して優位に立ったが、中盤以降は王者の連打をもらう場面が目立ち、最大6点の差をつけられた。
ムザラネは陣営の指示で5回からペースを上げた。コンパクトなパンチを的確に打ち込み、黒田の顔を流血で染めた。KOこそ奪えなかったが、大差の判定勝ちに「すごくうれしい気持ち」と笑みを浮かべた。プロで40試合を闘った36歳のベテランは最後まで運動量が落ちず「年齢は関係ない」と貫禄を示した。