久保隼は6回TKO負け 連打でレフェリーストップ、敵地・中国で2階級制覇ならず
「ボクシング・WBA世界フェザー級タイトルマッチ」(26日、撫州)
ダブル世界戦が26日、中国江西省撫州市の撫州市体育館で開催され、WBA世界フェザー級タイトルマッチでは、2階級制覇を狙った前WBA世界スーパーバンタム級王者で同級10位の久保隼(29)=真正=が6回1分16秒TKOで王者・徐燦(25)=中国=に敗れた。徐燦は1月に米国で獲得した王座の初防衛に成功した。
久保は17年4月に大阪でネオマール・セルメニョ(ベネズエラ)に10回TKO勝ちし、世界初挑戦でWBA世界スーパーバンタム級王座を獲得。しかし同年9月の初防衛戦でダニエル・ローマン(米国)に9回TKO負けで陥落した。減量苦もあり、フェザー級にクラスを上げるが、スパーリング中に右目の滑車神経麻痺を患い、物が二重に見えるなど1年以上のブランクをつくる。今年3月に手術を行い、無事成功。1年1カ月ぶりの試合が2階級制覇をかけた今回の世界挑戦だった。
サウスポーの久保は序盤、右ジャブを出しながら左ボディーを突き刺す。しかし凱旋防衛戦で地元の大声援を背に積極的に仕掛けてくる王者の連打を浴びる場面が次第に増え、5回に左フックを浴びて前のめりにダウン。6回も決して強打者ではない王者の連打にふらつき、防戦一方となったところでレフェリーが試合を止めた。
戦績は徐が19戦17勝(3KO)2敗。久保は15戦13勝(9KO)2敗。