井岡一翔 世界へ配信 ボクシング世界戦初「UFCファイトパス」で生中継
「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級王座決定戦」(19日、幕張メッセ)
前日計量が18日、都内で行われ、井岡一翔(30)=Reason大貴=が52・0キロ、アストン・パリクテ(28)=フィリピン=が52・1キロでともに1回目でパスした。
日本人初の世界4階級制覇を世界に見せつける。井岡の一戦が米国の総合格闘技団体UFCが運営する動画配信サービス「UFCファイトパス」で生中継されることになった。
同サービスは世界に向けて多くの格闘技を配信しているが、ボクシング世界戦の配信は初。パリクテのプロモーターと契約している関係で、この一戦が選ばれたという。同サービスのコメンテーター、ショーン・ウィーロック氏は「これがうまくいけば、ボクシングはもっと配信されるだろう。井岡はすばらしい王者だから、今後も配信されるチャンスはある」と期待した。
日本で2年2カ月ぶりの計量をパスした後は同サービスのインタビューに応じた井岡。「いいコンディションで終えられた」と好調をアピールし、「結果で証明したい。復帰して初めて日本で戦うので、やってきたことを4階級制覇の形で見せたい」と誓った。
3階級制覇王者の田中恒成(24)=畑中=が対戦を希望していることを伝えられると、「申し訳ないけど、あまり(関心は)ない」ときっぱり。「このタイトルを獲って海外でやっていきたい。その思いで復帰したので」と、改めて海外進出の意向を示した。この一戦の世界配信をその足がかりにする。