5冠王・宮元 イノベーション王座決定戦の相手・直也は「コレってものがない」
「キックボクシング・JAPAN KICKBOXING INNOVATION『Join Forces-14』」(15日、新宿FACE)
INNOVATIONフェザー級王座決定戦で激突する宮元啓介(26=橋本道場/WPMF世界スーパーバンタム級王者、元WBCムエタイインターナショナルスーパーバンタム級王者、元WBCムエタイ日本スーパーバンタム級王者、元INNOVATIONスーパーバンタム級王者、元MA日本スーパーバンタム級王者)と直也(23=Versus/INNOVATIONフェザー級3位)が13日、意気込みを語った。
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5冠王の宮元は「橋本道場でINNOVATION再興計画というか、改めてわが屋を建て直そうみたいな感じでうちの主力が王座を取りにいってる」と、今大会で自身がフェザー級、橋本悟がスーパーライト級王座、バンタム級王者の岩浪悠弥選手がSバンタム級王座の決定戦に出場する現状を解説。他にもフライ級の花岡竜、Sフライ級の白幡裕星、Sフェザー級の安本晴翔、ライト級の町田光、ウェルター級の与座優貴と王者候補が橋本道場に集まっている。
橋本道場勢がベルトを独占することで「INNOVATIONの試合レベルが上がって、活性化する」と主張する宮元は「まずは自分が率先して盛り上げますよ!」と、先陣を切ることを宣言した。
相手の直也はRIZIN参戦経験もあるが、「ぶっちゃけコレってものがない。まんべんなくできるけど得意技が分からない。特に警戒する部分はない」とバッサリ。「油断はしていない」と言いつつも、「フェザー級で減量が楽だし、この階級で3、4試合しているけど負けなし。それとタイトルマッチだけに5回戦。3ラウンドより5ラウンドが好きなんですよ。スタミナには自信あります。自分の場合、3回戦の方が疲れるんで」と、シチュエーションも味方だという。
宮元は「いつもやってる練習がエグいですからね。最後に追い込みをかける“息上げ”が半端ないです。キツすぎて、皆、死んでます」と練習内容に自信まんまんで「経験だけじゃなく、パワーやスタミナが段違いで今が最強」と豪語。
「若いからこその『怖いもの知らず』の気持ちはいつしか薄まってしまったので、ベテランならではのかけひきとイケイケのノーフィアーな勢いをうまくミックスしてさらに進化したいなとテーマづけてもいます。その時、どれほどの高みにたどりついて、どんな風景が見られるのか? 僕にも分かりませんがドキドキワクワクします!」と、試合のテーマは自分自身に向いているような口ぶりだ。
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直也は宮元について「強い! 皆が知ってる大物」と素直に認め、「勝つことができれば、これまでの無駄な黒星は全部帳消しになるくらいの大金星ですから、全身全霊で勝ちにいきます!」と番狂わせを宣言した。
「普通にキックボクシングしたらかなわないことはよく分かっています」と実力差に目をつぶることなく、「ここ数戦はキレイに戦おうとし過ぎてしまって、自分の良さが出ていなかったので、そこを出していこうと。『荒さ』と『気持ち』ですね。持ち味のハングリーさを取り戻して、かつ新たに変わってみせます!」と、原点回帰と変化を目指す。
「ここから名のある選手を食いまくって、RIZINやRISE、KNOCK OUTとか大きな舞台に上がりまくってみせます!」と、格上の宮元を踏み台に飛躍することを狙っている。