新日本・棚橋 アーチャー丸め込みG1・2勝目「恐ろしかった」
「プロレス・新日本」(20日、後楽園ホール)
真夏の祭典「G1クライマックス」Aブロック公式戦が行われ、前年優勝の棚橋弘至がランス・アーチャーを破って2勝2敗とした。
棚橋は身長203センチの巨体を誇るアーチャーに左ヒザへのドロップキックで奇襲を仕掛けて攻め立てるが、一発でもん絶させる強烈な張り手など、アーチャーのラフ&パワー殺法の猛反撃を浴びる。
終盤には新必殺技EDBクローで頭部をわしづかみにされたが、ロープへ脱出。続けて頭上に持ち上げられてブラックアウトを浴びるピンチに陥ったが、肩車の状態に持ち込んで逃れ、そこから高角度回転エビ固めで丸め込んで3カウントを奪った。
難敵を突破した棚橋は「オレが知っているランス・アーチャーとは別人だった。恐ろしかった。たくさんの大型外国人選手と戦ってきたけど、どの選手にも似ていない、ランス・アーチャー・オリジナル」と痛みに顔をゆがめながらも感心。「オレにあの身長があって、あのマスクがあって、あの器用さがあれば…」と続けたが、結論は口にしなかった。
続けて、「2勝2敗。もう負けられない。疲れない。落ち込まない。あきらめない。自分で言ったことは責任持つから。ちょっくら2連覇してきます」と逆転Vを誓った。