パッキャオ判定で王座統一 驚異の40歳!スーパー王者サーマンからダウン奪う

 「ボクシング・WBA世界ウエルター級王座統一戦」(20日、ラスベガス)

 プレミア・ボクシング・チャンピオンシップが20日(日本時間21日)、米国ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催され、世界6階級制覇王者で現在同級王者のマニー・パッキャオ(40)=米国=が2-1(115-112×2、113-114)の判定で、同級スーパー王者のキース・サーマン(30)=米国=に勝利し、王座を統一した。サーマンは初黒星を喫した。

 試合前には14日に交通事故死した元世界4階級王者のパーネル・ウィテカー氏(享年55)を追悼のテンカウントゴングが鳴らされてから始まった試合は初回から動く。

 まずはパッキャオが40歳とは思えない動きを見せた。ラウンド終了間際、鋭く踏み込むと左ボディーストレートから右フックを顔面に返し、バランスを崩したサーマンがダウンする。

 サーマンもダメージを感じさせず、シャープな右ストレートで反撃。一進一退の攻防が続く中、10回にパッキャオは左ボディーストレートを効かせ、サーマンを追い込んだ。

 判定は2-1に割れた。結果的にダウンのポイントが勝敗を分けた。パッキャオは「いい試合ができて良かった。彼は強く、粘り強い相手だった」と穏やかな表情で語った。次の試合については「来年ですかね。フィリピンの仕事も忙しくなるので」と、母国で上院議員として多忙を極める日々に一度戻ることを示唆した。

 パッキャオは昨年7月にマレーシア・クアラルンプールでルーカス・マティセ(アルゼンチン)に7回TKO勝ちして同級王座を奪取した。今年1月にはエイドリアン・ブローナー(米国)に判定勝ちして初防衛に成功。そしてスーパー王者サーマンとの王座統一戦に向かった。

 サーマンは13年7月にディエゴ・ガブリエル・チャベス(アルゼンチン)に10回KO勝ちして同級暫定王座を獲得。正規王者、スーパー王者と昇格して8度の防衛に成功してきた。親日家でもあり、プライベートでは度々来日している。

 パッキャオの通算成績は71戦62勝(39KO)7敗2分け。サーマンは31戦29勝(22KO)1敗1NC。

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