日本でもおなじみのサルダールが敵地で陥落 WBOミニマム級
「ボクシング・WBO世界ミニマム級タイトルマッチ」(24日、サンフアン)
WBO世界ミニマム級タイトルマッチが24日(日本時間25日)、プエルトリコ・サンフアンのプエルトリコ・コンベンションセンターで開催され、同級1位のウイルフレド・メンデス(22)=プエルトリコ=が判定で王者のビック・サルダール(28)=フィリピン=を破り、王座を奪取した。スコアは117-110、115-112、116-111で全員が挑戦者だった。
2度目の防衛に失敗したサルダールは日本でもおなじみの選手。15年大みそかに愛知県体育館で当時の同級王者・田中恒成(畑中)に挑み、5回にダウンを奪うなどポイントで圧倒しながら、6回に左ボディーショット一発で逆転KO負けした。そして2度目の世界挑戦となった昨年7月の神戸市立中央体育館での山中竜也(真正)戦で判定勝ちし、ベルトを奪取。初防衛戦は今年2月に後楽園ホールで谷口将隆(ワタナベ)を相手に判定勝ちしている。
今回も敵地に乗り込んだサルダールだが、トレーナーのミハエル・パラシオス氏がビザの問題で帯同できないトラブルも抱えた。サルダールはリングを広く使うサウスポーのメンデスを捕まえることができず、強打は不発。最大7ポイント差の判定でベルトを手放した。
新王者メンデスの戦績は14戦13勝(5KO)1敗。サルダールは22戦19勝(10KO)3敗。