ライガー、最後のマスターズでエル・サムライと“共闘”タッグ復活は「もうできない」
「プロレス・マスターズ」(30日、後楽園ホール)
プロレスの達人が集結する大会の第6回が行われ、来年1月に引退するため、最後の出場となった獣神サンダー・ライガーがかつてのタッグパートナー、エル・サムライと久々に“共闘”した。
全大会に出場してきたライガーは武藤敬司、元文科相で衆院議員でもある馳浩と組み、中西学、永田裕志、西村修の“第三世代”トリオと対戦。試合前には、一時は消息不明のうわさが流れたセミリタイア状態のサムライが久々に聖地後楽園に現れてライガーに花束を贈呈し、そのままライガー組のセコンドに付いた。
戦いは、馳がジャイアントスイング16回転、ドロップキックも披露するなど大奮戦。ライガーも西村をレスリングで圧倒し、掌打を繰り出すなど貫禄を見せると、最後は人工関節手術から復帰間もない武藤が西村にシャイニングウィザードを連発して3カウントを奪った。
試合後、最初にマイクを持ったのは馳。「永田、戦うのもいいけど、オレと組んで天山(広吉)、小島(聡)とやろうよ。中西は専修大学の後輩だから」と、タッグ結成を呼びかけた。
すると、ライガーも負けじとマイクを持ち、「オレも武藤選手に一つ言いたい。オレは来年の1月で引退する。(1月まで)もうマスターズはないと言っていたけど、どっかに組み込めよ。そして、オレはエル・サムライ、あなたとタッグを組みたい。武藤選手よろしくお願いします」と、大会プロデューサーの武藤に要求。だが、サムライはしゃがれ声で「誠に申し訳ありませんが、もう試合はできないと思います。ヒザが痛くて…」と断った。