高山勝成、一夜明け「誇りに思う」東京五輪への夢途絶え 今後は教員の道へ

 ボクシング全日本選手権東海地区選考会(31日)の1回戦で敗れ、目標としていた東京五輪への道が途絶えたプロの元ミニマム級4団体制覇王者、高山勝成(36)=名古屋産大=が1日、岐阜市内で敗戦から一夜明けた心境を語った。同大会のフライ級に出場し、日大3年の宇津輝(21)に28-29の0-3判定で敗れ、現役引退の意向を示していた。

 高山は「ぐっすり眠れた。肩の荷が下りた感じ」と穏やかな表情で語った。「気持ちが折れそうになった時にも応援や支援してくださる方のおかげでしっかり戦ってこられた。それは誇りに思う」と胸を張った。

 今後は在籍する名古屋産大現代ビジネス学部の3回生として学業に力を入れ、社会の教員を目指す。プロで4団体を制し、南アフリカなど海外での試合経験も豊富。キャンプや総会なども含め「南米大陸以外は全大陸に行った」と言う。プロ、アマで培った豊かな経験を今後は子どもたちに伝えていく。

 高山は五輪を目標にアマへの転向を目指し、2017年にプロ引退届を提出。日本連盟の体制が変わった昨秋にアマ登録が認められた。7月の全日本選手権の愛知県地区選考会でアマデビューし、優勝して東海地区に駒を進めた。東京五輪代表になるには全日本選手権で優勝することが前提となっており、負けられない戦いに挑んでいた。

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