アントニオ猪木氏、亡き妻を思い出し涙こらえる「すみません…」
元プロレスラーで前参院議員のアントニオ猪木氏(76)が15日、元プロレスラーの宮戸優光氏が都内の格闘技ジムCACCスネークピットジャパン内にオープンした「“ちゃんこ”の台所」を訪れて報道陣の取材を受け、8月27日に死去した田鶴子夫人を思い出して涙をこらえる一幕を見せた。
夫人に先立たれた後も会見、テレビ収録などの仕事を変更せずに気丈にこなしていた猪木氏。この日も冒頭のあいさつでは笑顔を見せていたが、夫人について触れると込み上げるものを抑えきれず、何度も言葉に詰まり、鼻をすすりながら「すみません…」と頭を下げた。
だが、その後は笑顔を取り戻し、北朝鮮、安倍政権、東京五輪、ブラジルの森林火災などについて熱弁。さらには、「今年いっぱいかかるかもしれないけど、(議員)バッジをはめていた時以上に世界へ、心の中でワクワクしています」と復活を予告した。
また「“ちゃんこ”の台所」の名物メニュー・湯どうふ鍋は宮戸氏がプロレスラー時代に先輩から受け継いだものだが、格闘家の鈴川真一によると、自身が大相撲時代に所属していた二所ノ関一門と同じ味だという。日本プロレス界の父である力道山も二所ノ関部屋出身で、猪木氏は「力道山の教えがレスリングではなく、味の方で受け継がれた」と、奇妙な縁に感心していた。