大事故の世界王者スペンス意識を回復 フェラーリ大破も「完全な回復に期待」

 10日に米国テキサス州ダラスで重大な自動車単独事故を起こし集中治療室に運ばれていたボクシングのWBC・IBF世界ウエルター級王者のエロール・スペンス(29)=米国=について、契約するプレミア・ボクシング・チャンピオンズが11日、最新の声明を発表。スペンスは一命をとりとめ、意識を取り戻したと伝えた。

 運転していたフェラーリが大破するなど容体が心配されたスペンスだったが、「意識を取り戻して応答している。骨折はなかったが、顔面にいくつか裂傷を負った。完全な回復が期待される」と命に別条がないことが報告された。現在は家族に付き添われて安静にしており、回復を願った人々に感謝しているという。

 また、米放送局CBS・DFWなどは事故発生直後をとらえた防犯カメラなどの映像を公開。10日午前2時46分に猛スピードで単独スピンした白色のフェラーリが中央分離帯などに激突しながら何度も回転する衝撃的なものだった。現地警察によると、シートベルトをしていなかったスペンスは車から投げ出されたという。しかしこれが結果的に、奇跡的に命を落とさずに済んだことにつながったという話もある。

 スペンスは現役最強に数えられるボクサーの一人。12年ロンドン五輪ベスト8敗退後の同年11月にプロデビュー。体格も生かしたサウスポースタイルから的確なパンチでKOを量産してきた。「リング・マガジン」のパウンド・フォー・パウンドでは、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)、テレンス・クロフォード(米国)、カネロ・アルバレス(メキシコ)、井上尚弥(大橋)、オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)に続き6位にランクされている。

 9月28日にはロサンゼルスでWBC世界同級王者のショーン・ポーター(米国)を判定で退けて4度目の防衛に成功するとともに2団体を統一したばかりだった。現在までの戦績は26戦全勝(21KO)。

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