ライガー、鈴木に苦杯も再戦要求「絶対仕返ししてやる」
「プロレス・新日本」(14日、両国国技館)
来年1月の東京ドーム大会で引退する獣神サンダー・ライガーが激しい抗争を続けている鈴木みのるに一騎打ちで敗れるも、再戦を要求した。
鈴木の悪逆非道の行いに激怒し、この試合を「殺し合いだ」と宣言していたライガーは上半身裸のバトルライガーで登場。序盤は観衆をうならせるグラウンドの攻防を見せたが、次第にラフファイトに発展する。場外戦では鈴木にイスでめった打ちにされ、マスクにも手をかけられた。
だが、それを耐え抜くと、関節技で両腕を極め、アームブリーカー連発で鈴木の右腕を折りにかかるなど猛反撃。さらに、空中胴締め落としからの垂直落下式脳天砕きをたたみかけたが、惜しくもカウント2で返される。そこから鈴木の張り手ラッシュを受けてグロッギー状態に陥ると、最後はゴッチ式脳天くい打ちでマットに突き刺されて3カウントを聞いた。
試合後、鈴木は再びイスを持ち出し、リング上で横たわるライガーを襲うふりをしたが寸前でイスを手放し、正座をして深々と礼。悪投が見せた紳士的行動に場内にどよめきと拍手が巻き起こると、ライガーも立ち上がってマイクを持ち、「鈴木、ありがとな!」と感謝した。
インタビューで鈴木は「お前がオレに勝てるわけなないじゃんかよ。もう限界ですってやめていくヤツが先頭走ってるヤツに。オレは、オレとアイツの17年、いや、32年の男のけじめよ」と最終決着を宣言。
だが、ライガーは「今日は負けた」と認めながらも、「まだまだシングル組めや。最後のコメント、ここまでオレをぶち切れさせたのは近年まれに見る。そのことに対しての『ありがとう』だ。オレはあきらめん。1・4まであと3カ月ある。レスラーってのは根に持つんだ。絶対仕返ししてやる。新日本プロレス、シングルまた組め!」と再度の一騎打ちを要求した。