US王者モクスリー、台風で来日できず返上…ロビンソン破ったアーチャーが新王者
「プロレス・新日本」(14日、両国国技館)
王者ジョン・モクスリーにジュース・ロビンソンが挑戦する予定だったIWGP USヘビー級選手権試合は、モクスリーが台風のために来日できず王座返上となり、ロビンソンとランス・アーチャーによる王座決定戦に変更。勝利したアーチャーが新王者となった。
試合はアーチャーの呼びかけにロビンソンが応じてノーDQ(反則裁定なし)戦で実施。イス、テーブルを用いての大乱戦となり、最後はアーチャーがブラックアウトでロビンソンをリングに置かれたイスの山にたたきつけ、EBDクローで押さえつけて3カウントを奪った。
アーチャーは試合後もロビンソンに暴行。そこに長期欠場中だったデビッド・フィンレーが現れて盟友のロビンソンを救出し、アーチャーにコーナーを駆け上がっての変型Prima Noctaを放って追い出した。
急きょ巡ってきたチャンスをものにしたアーチャーは「今年のG1が終わったとき、誰がこんな展開を予想した。誰のせいでもない。誰かが日本に来られなかっただけだ。オレはUSチャンピオンだ。全員を殺してやる」と怪気炎。
一方のロビンソンは「こんなことになるはずじゃなかった。今夜はオレがお前を倒すはずだった。お前がここにいればよかったと心から思っている。どんなに願おうと、今はむなしさしかない。その願いはオレに敵対するヤツがかなえてしまった。クソみたいな気分だ」と、モクスリー欠場を嘆いた。
そばにいたフィンレーは「厳しい試合だった。アイツの言っていることは100%正しいと思う。この試合はモクスリーとやるべきだった」と盟友に同情。そして、「オレは家にいる間、考え続けていた。オレの名前はデビッド・フィンレー。フィンレーという名を持つ者としてやらなければいけないことがある。復活したオレは全く別の人間になった。楽しみにしていてほしい」と、名選手デーブ・フィンレーの息子であることを改めて自覚し、進撃を予告した。